恋ノ音
「お?お前案外可愛いじゃねーか。ちょっとついてこいよ」

そう言って腕を捕まれた。

「いや‼離してください‼」

抵抗すると、さらに強く捕まれた

「痛い‼離して‼」

怖い、拓くん‼助けて‼

そう思った時、ふっと腕の力がなくなった。

驚いて前を見ると、息を切らした拓くんの背中があった。

「おい、お前らなにしてんだ」

「うわ、男だぜ、めんどくせー、逃げろ」

そう言うと男たちは走っていった。

私はへなへなとその場に腰を落とした。

「愛香⁉大丈夫か⁉」
< 118 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop