恋ノ音
「これ以上、好きにさせないでくれ…できなくなってしまう…」

そう呟いた、高尾先生の声は私には聞こえなかった。

            ♢   ♢   ♢

「いよいよ明日から、学校のスタートです。」

午後の会議で武瑠校長がそう言った。

「新しく来た先生方はこの学校の生活になれるように、その他の先生方は今まで通り頑張ってください。」

その武瑠校長の言葉で会議はお開きとなった。

「よし、帰ろう」

そう思って出口に向かっていると、
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