恋ノ音
そう聞いてみるが、もちろんそんな人などいなかった

「じゃあ、推薦にしましょう、誰かいますか?」

「はーい‼」

誰もいないかな、と思っていると一番後ろの席にいた茶髪の男の子が手をあげていた。

確か、あのこは、山梨くん…?

「はい。どうぞ」

「俺は、根本くんがいいと思いまーす。」

根本くんと言うのは、黒髪で眼鏡の真面目そうな子だった。

「どうですか?根本くん。」

そう聞くと、

「え、あの、その」

と口ごもってしまった。
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