恋ノ音
ドクンと心臓が跳ねた。

拓くんの、こと…

「違かったら申し訳ないんだけど、拓也と高橋って昔、付き合ってたか?」

「え…」

どうしてそれを…

そう思った時、高尾先生の言葉が頭をよぎった。

“桜さんと武瑠さんは何か知っていると思う”

まさか…

「もしかして、拓くんの記憶の事ですか?」

「っ」

やっぱりか…

「知ってるのか?」

「前に、高尾先生がもしかしたらって言ってました。」

「そうか…」

そう言って黙り込んでしまった二人…
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