恋ノ音
拓也side

「ただいま」

そう言って、リビングの扉を開けると、母さんと、芽依がテーブルに向い合わせで座っていた。

これは、ヤバイ感じ…?

「あ、お帰り。拓也、あなたも座って?」

そう言われ、無理やり母さんのとなりに座らされる

「どうしたの?」

「芽依が学校に行かない理由を聞いてるの」

「だから、話したくないって言ってるじゃん‼」

「芽依、俺たちには話せないことなのか?」

できるだけ優しくそう尋ねる。

「うん…」

「じゃあ、先生に話してみるか?」
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