恋ノ音
「え…?」

「今の芽依のクラスの担任、高橋愛香先生っていうんだけど、信頼できるから…」

そこまで言って、2人の様子が変なことに気づく。

「あれ、二人とも、」

どうしたの、という声は、バンっと机を叩いた音によって遮られた。

「どうしたんだよ、芽依。いきなり机叩いて」

「拓ちゃん、愛姉ちゃんのこと覚えてるの⁉」

「愛香ちゃん…」

「は?二人とも、愛香のこと、しってんの?」

そう言うと、はっとした顔つきになった二人は、そのまま俯いた
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