恋ノ音
「じゃあ次、黒澤‼」

「なんで俺だけ呼び捨てなんすか?」

「まあまあ、僕たちの仲じゃないか」

「はぁ。えーと、俺は宮城出身で高校は高尾先輩と同じここの学校です。よろしくお願いします。」

えっ…何いってるの?拓くん…拓くんは福島出身でしょ…?

拓くんのまさかの発言に動揺していると、

「はい‼」

学年係の笹塚奈々先生が手を挙げていた。

「黒澤先生は好きな人とかいるんですか?」

えっ…

突然の質問に拓くんは戸惑っていた。
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