恋ノ音
「そんなに怖かったなら言ったらよかったのに」

映画館から出た私たちはベンチに座った。

「だって、拓くんがからかってくるし…」

「おれのせいかよ?」

「それに、拓くん、本当に見たそうだったし。」

そう言うと、ぎゅっと腕を引っ張られ、拓くんの腕の中にいた

「あー、もう可愛すぎ」

“可愛い”という単語に顔が熱くなる。

「ありがとな、俺のために頑張ってくれて」

その言葉に私はとても嬉しくなった。
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