【短】キミともう一度
会場の外に出たものの、訳のわからない好奇心が湧いてきた私は、ホテル内を探索しだした。
ふと足を止めたのは、エレベーターの近くの窓ガラス。
夜景がものすごく綺麗だったから。
近寄ってカメラを起動させ、シャッターを切った。
うん、なかなかいいの撮れたんじゃない?
「……きれいだなあ」
撮ったものと、ガラスの向こうの景色を見比べて、やっぱ目でじっくり見ようとスマホをカバンにしまった。
あ、ス〇イツリーだ。
車ちっさ。
大学があんな所に!
なんて心の中でブツブツ言う私ってほんと楽しい女だなーって我ながら自画自賛する。
でも、実際楽しいからね。
誰かにどう思われてもどうでもいい。
自分が楽しければそれでいいんだ。