Crystal+Story
『アル=クラフトって名前なんだ。名前は?』
オレは少女を見て言った。
少女は少し戸惑ってから、地面に字を書き出した。
"リオ"
そう少女は書いてオレを見た。
どうやら言葉はわかるみたいだが話すことはできないらしい。
なにか過去にあったのか。
『リオって言うんだ。…さっきのことだけど、なんであんな所にいたんだ?』
リオはハッとなって辺りを見回した。
誰かに脅えているようだ。
『これから行く所あるのか?』
リオはしゅんとなって顔を下に向けた。
行く場所もないようだ。
『だったら、オレと旅しねぇ?』
リオは驚いた様子でオレを見た。
『あ、イヤだったらいいんだけどな。それにコイツも喜ぶし』
ずっとリオの側に付きっきりのドラゴンが"キュー"と鳴いた。
リオは少し考え、オレを見ながらゆっくりと頷いた。
『っし!決定!!これからよろしくな』
オレとリオは握手をした。
その時だった。