Crystal+Story
「さてとっ…ドラゴン。お前の名前を決めなきゃな…」
オレはドラゴンを見ながら言った。
リオはオレを不思議そうに見た。
そして地面に字を書く。
「"ゲイル"…?」
リオは少し微笑んで頷く。
「良い名前だな!わかった。お前は今日からゲイルだ!」
"キュッ!!"
喜んでいるのか、キャッキャッと走りまわっている。
そして甘えるかのように、リオの近くへ寄って行った。
「これからどこ行くかな…オレを知っている人を探さなきゃ。あとこのカケラも」
オレは取りあえずその場で周りを見渡してみた。
だが人気が少ない上、店が何もない。
「リオ。オレの側から離れるなよ?」
そう言うとリオは頷き、ゲイルはオレの頭に乗っかってきた。
一旦、ユーリの親父さんと別れたユートラル大陸の港へ戻ってきた。
「さて…」
オレがひとつ溜め息をすると、何やら歩いている人たちがリオを見て会話をしているのが聞こえた。