Crystal+Story
「小僧!!まだ近くにいるんだろ?!お嬢ちゃんの気配がするぜ?!」
あの男たちが帰ってきたみたいだ。
「ゲイル、おばちゃんとリオを頼んだぜ」
"キュ!!"
ゲイルの返事を聞くと、オレは店を出て行き、人が集まっている所へ走っていった。
「出てきたな…今回はモンスターを連れてきた。お前を殺してやる!」
"グァオォッ!!"
「でかっ…でも後戻りはできねぇ!片っ端から倒す!!」
オレは背中の剣を取り出し、モンスターに向かっていった。
モンスターはスゥっと息を吸い込むと、勢いよく水を噴射した。
「み、水っ?!水族かっ」
オレは間一髪で避けたが、いつの間にか後ろにいた男の鉄の棒が肩に当たった。
「ざまぁみろ!4対1では適うまい!!」
オレは肩を押さえながら、また剣を構え直した。
「チッ…こんなんで負けられっかよ!!」
男に向かって剣を振り下ろそうとするが、モンスターの水が邪魔をする。
その時だった。
スタッ
突然オレの横に現れた。
ちょうどオレと同じぐらいの身長で、黒髪の男。
「男3人はオレに任せな」
「お、おいっ」
鋭く尖った死神の刀で3人を一振りで倒してしまった。
オレはモンスターの攻撃を避けながら、剣を振り下ろす。
大きいのが原因か、速さが鈍い。
「くらえっ!」
オレは横からスパンッとモンスターを切り裂いた。
倒れたモンスターは消えていった。