君と。
病室のベッドで私は抜け殻のように座っていた。



お母さんとお父さんは仕事。




私の入院費もばかにならない。




どうせ死ぬのに…私のために働いてくれてる






罪悪感。





出し切ったと思っていた涙がまた溢れ出す。






どうして?





2週間前まではふつうに学校に通って、友達とバカ騒ぎして…



家では家族でくだらない話で盛り上がって…




こんな日常がこれからも続いていくと思っていたのに……




これからどんどん体が動かなくなっていく。そして最後には心臓も。





怖くなって膝を抱えてうずくまる。




病室には無機質な機械音だけが響き渡っていた。





「誰か……助けて」





そんな私の震えた声も誰にも届くことなく消えていった。




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