ボクはキミの流星群
どうしよう!星が出るまで時間がない!

今日もピロがあそこにいるかはわからないけど、服を買うって決めていた。だから買わなきゃいけない気がした。

わたしは靴を荒く履いて、すぐに走り出した。

夏に走ることなんてなかなかなく、少し体が鈍っているような気もするけど、力を振り絞って暴れるように走り続けた。

幸いなことに、この学校の周りには色んな店が並んでいるため、とても助かる。

その中には結構人気な服屋があって、そこはピロにぴったりの服もあるはずだ。

わたしは迷わずその店に入っていった。

そういえばピロって男の子かな……それとも女の子?

よく容姿を思い出してみるけど、住む星の違う生き物の性別なんてわかるわけがない。

とにかく、どっちでもいいような大人しいワンピースを買うことにした。

いきなりズボンとか、シャツとか、肌に影響がありそうなものは選ばないようにすることに。

そしてすぐにレジで会計を済ませ、また道を走り抜けた。
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