ボクはキミの流星群
「あれ」
コップの中には水がそのまま残っていた。
水飲むの忘れてたのかな?
とりあえず二人分のお皿を、流しに積み重ねた。
洗うのは明日でいいよね。
そして、大人しく椅子に座っていたピロを立たせて、お風呂まで誘導する。
「ゲポ」
何の音?と思い、後ろを振り返ってみると、ピロが恥ずかしそうに体を赤く染めた。
「宇宙人ってゲップするんだね」
わたしは一人でクスクス笑っていた。もちろんピロには理解できない言葉。だからわたしが独り言を言っているみたい。
ガラガラとお風呂場の引き戸を開けると、モワッとした空気が押し寄せてきた。
窓も曇っていて、壁にも水滴がたくさんついている。
わたしはチャポンと右手をお湯に浸からせ、温度を確かめてみる。
かなり温度が下がっていることから、長い間おばあちゃんを待たせてしまったことがわかった。
ピッと『おゆだき』のボタンを押して、しばらく浴槽を眺めていた。
──チャポン
その音はさっき聞いた音と同じ。ピロが手を浸からせていたのだ。
いけるかな?入れるかな?なんて少しドキドキしながら観察してみた。
すると、少しずつ指がふやけていって、グニョグニョと解け始めたのだ。
「ピロ、危ない!」
わたしは急いでその手を引っ張り、お湯から手を引っこ抜いた。
溶けていた指は元に戻り、いつも通りの指になっていた。
とにかく、ピロをお風呂には入れてはいけないということがわかった。
コップの中には水がそのまま残っていた。
水飲むの忘れてたのかな?
とりあえず二人分のお皿を、流しに積み重ねた。
洗うのは明日でいいよね。
そして、大人しく椅子に座っていたピロを立たせて、お風呂まで誘導する。
「ゲポ」
何の音?と思い、後ろを振り返ってみると、ピロが恥ずかしそうに体を赤く染めた。
「宇宙人ってゲップするんだね」
わたしは一人でクスクス笑っていた。もちろんピロには理解できない言葉。だからわたしが独り言を言っているみたい。
ガラガラとお風呂場の引き戸を開けると、モワッとした空気が押し寄せてきた。
窓も曇っていて、壁にも水滴がたくさんついている。
わたしはチャポンと右手をお湯に浸からせ、温度を確かめてみる。
かなり温度が下がっていることから、長い間おばあちゃんを待たせてしまったことがわかった。
ピッと『おゆだき』のボタンを押して、しばらく浴槽を眺めていた。
──チャポン
その音はさっき聞いた音と同じ。ピロが手を浸からせていたのだ。
いけるかな?入れるかな?なんて少しドキドキしながら観察してみた。
すると、少しずつ指がふやけていって、グニョグニョと解け始めたのだ。
「ピロ、危ない!」
わたしは急いでその手を引っ張り、お湯から手を引っこ抜いた。
溶けていた指は元に戻り、いつも通りの指になっていた。
とにかく、ピロをお風呂には入れてはいけないということがわかった。