ボクはキミの流星群
ちょうどまだ誰も使っていない様子の布団と枕が出てきたため、それをピロに回すことにした。

わたしの部屋は綺麗に片付けられていて、床はすっからかんに空いていた。

自分で言うのはおかしいってわかってるけど、綺麗なのは事実だよ?

その床にブルーの布団を敷いて、端の方に水色の枕を置いた。

よし、と小さく呟いて、ベッドに転がっているピロを布団に寝かせた。

かわいい……

あまりにも寝顔がかわいすぎて、ずっと見つめてしまい、いつの間にか時間がどんどん過ぎていっていた。

まだお風呂に入っていなかったわたしは、ピロを起こさないようにゆっくり部屋を出て、階段を下った。

わたしのお父さんとお母さん。いったいどんな人だったのだろう。そういえばおばあちゃんからは、そういう話を一度も聞いたことがなかったな。

明日おばあちゃんに詳しく聞いてみようかな。
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