ボクはキミの流星群
さて、これからピロをどうしようか。

学校に連れていくのはとてもじゃないけど、いやとても危ない。

もし他の人にバレてしまえば……

恐ろしい妄想が頭の中をよぎった。

でもって裏山に連れて行くにも時間がない。

どうしよう。

「バイバイ、セイヤ」
「え、どこに行くの?」

頑張って悩んでいるわたしに向かって、いきなりバイバイとか言い出すものだから、宇宙人だからといってもさすがに驚く。

でも言葉が伝わることはなく、ピロは勝手に歩き出してしまった。

昨日も自由にしていたはずだ。いったいどこに行っていたのかな。

とにかく時間がないので、わたしは学校に向かうことにした。
< 25 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop