ボクはキミの流星群
夏の夜は冬に比べて騒がしい。
スズムシがリーンリーンと物寂しく鳴き、たくさんのカエルがうるさく騒ぎ立てる。
確かに騒がしいけど、意外とこの音は嫌いじゃなかった。
人も少ないわけじゃなくて、自転車もよく走っている。ほとんどの人が、習い事や仕事の帰りだろう。
少し暗くなってきた町に、街灯の灯りが光り始めた。
もう夜になってしまうのかな。
色々考えながら歩いていると、あっという間に裏山に着いてしまった。
公園の入口には、展望台に行くための長い階段が作られてある。
しかし、わたしはその階段を使わない。
裏山まで行くには、この階段を使うと遠回りとなってしまう。
だから反対側にある険しい山を登るんだ。
その山を登る人は、ほとんどの人が途中でやめてしまう。だけど、わたしはずっと登り続ける。星空をより近くで見るために。
夜空にはまだ星が姿を現していなくて、本当に何もないように見えた。
わたしはこの空も好きだけど、星のある空の方がもっと好きだった。
わたしは、わたしの名前をつけたのが誰だか知らない。
お父さんかもしれないし、お母さんかもしれないし、もしかしたらおばあちゃんかもしれない。
誰がつけたかはわからないけど、星が好きだったんだということは確実だった。
せいや、セイヤ、星夜。
この名前のせいで、こんなにも星空を好きになってしまったのかな。
スズムシがリーンリーンと物寂しく鳴き、たくさんのカエルがうるさく騒ぎ立てる。
確かに騒がしいけど、意外とこの音は嫌いじゃなかった。
人も少ないわけじゃなくて、自転車もよく走っている。ほとんどの人が、習い事や仕事の帰りだろう。
少し暗くなってきた町に、街灯の灯りが光り始めた。
もう夜になってしまうのかな。
色々考えながら歩いていると、あっという間に裏山に着いてしまった。
公園の入口には、展望台に行くための長い階段が作られてある。
しかし、わたしはその階段を使わない。
裏山まで行くには、この階段を使うと遠回りとなってしまう。
だから反対側にある険しい山を登るんだ。
その山を登る人は、ほとんどの人が途中でやめてしまう。だけど、わたしはずっと登り続ける。星空をより近くで見るために。
夜空にはまだ星が姿を現していなくて、本当に何もないように見えた。
わたしはこの空も好きだけど、星のある空の方がもっと好きだった。
わたしは、わたしの名前をつけたのが誰だか知らない。
お父さんかもしれないし、お母さんかもしれないし、もしかしたらおばあちゃんかもしれない。
誰がつけたかはわからないけど、星が好きだったんだということは確実だった。
せいや、セイヤ、星夜。
この名前のせいで、こんなにも星空を好きになってしまったのかな。