PLAYTHING!!
悪魔降臨
【村田 圭吾(むらた けいご)様
球技大会でのアナタの勇姿に一目惚れしてしまいました。
良ければ、お付き合いしてください。
お返事待ってます。
代田 朱羽(しろた あけは)】
徹夜して書いたラブレターを胸に、わたしは放課後の廊下を全力で走っていた。
隣のクラスの村田くん……。
爽やかで、スポーツ万能で、明るくて……。
女の子の憧れをひとまとめにしたような彼。
その彼の靴箱にラブレターを入れるべく必死に走るわたし。
どうか……まだ帰ってませんように……。
祈るような気持ちでわたしは、靴箱手前の曲がり角を曲がろうとした時だった。
「ぅわっ」
「キャアッ!!」
反対側から歩いてきていた男の子の体に思いっ切りクラッシュして吹っ飛ばされた……。
「イタタ……」
勢いで尻餅をついたわたしは、ゆっくりとその場に立ち上がる。
……手ぐらい貸してくれても良いのに。
なんて思って不満げな顔をして彼を見上げると、
「おいっ」
「ぅっ……」
わたしなんかの数倍は不満そうにした彼がわたしを見下ろしてる……。
球技大会でのアナタの勇姿に一目惚れしてしまいました。
良ければ、お付き合いしてください。
お返事待ってます。
代田 朱羽(しろた あけは)】
徹夜して書いたラブレターを胸に、わたしは放課後の廊下を全力で走っていた。
隣のクラスの村田くん……。
爽やかで、スポーツ万能で、明るくて……。
女の子の憧れをひとまとめにしたような彼。
その彼の靴箱にラブレターを入れるべく必死に走るわたし。
どうか……まだ帰ってませんように……。
祈るような気持ちでわたしは、靴箱手前の曲がり角を曲がろうとした時だった。
「ぅわっ」
「キャアッ!!」
反対側から歩いてきていた男の子の体に思いっ切りクラッシュして吹っ飛ばされた……。
「イタタ……」
勢いで尻餅をついたわたしは、ゆっくりとその場に立ち上がる。
……手ぐらい貸してくれても良いのに。
なんて思って不満げな顔をして彼を見上げると、
「おいっ」
「ぅっ……」
わたしなんかの数倍は不満そうにした彼がわたしを見下ろしてる……。
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