PLAYTHING!!
「姉貴が妹にやってたヤツの見よう見まねだけど、おまえがやったのよりマシだろっ」


三十分後。


こう言って差し出された鏡を見たわたしは、思わず言葉を失った。



さっきまでのわたしは面影を無くして、

なんか、ナチュラルでちょっと大人っぽい顔したわたしがいる。




三十分前。


わたしのカバンからメイク道具を勝手に取り出した時は正直ムチャクチャされるって思ったけど、


その予想は裏切られたわけだ……良い意味で。



鏡を見つめながら、ニヤニヤしてるわたし。


「……単純で良いな。お子さまは」

「なんだとっ!?」


余計な一言に思わず反応して、悪魔の方に顔を上げた。



そしたら、


妙に顔を柔らげた悪魔がわたしを見てて、



ちょっとドキッてなる……。



……何よ。



ドキッとかするな、わたしの心臓~!!



こんな奴、



ちょっと顔が他の人より綺麗すぎるだけじゃない……。



「いいから明日からそれで来い。あと、髪も下ろす」



こう言って頭のテッペンでアップにしていたわたしの髪をほどいた。



「少しは大人っぽくなるだろ。少しだけど」



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