PLAYTHING!!
「……ウルサいよ」

釈然としないけど、悪魔の言う通り……。


自分で言うのもなんだけど、こっちのが可愛い……かも。


悪魔の言う通りにするのはものすごーくイヤなんだけど……。






それでも、次の日からわたしは悪魔の言いつけ通りナチュラルメイクと下ろした髪で学校に来てるわけで……。


「おはよー代田さん」

「あっ!! 村田くん」


登校中のわたしに、一番に声をかけてくれたのは村田くんだった。


挨拶と共にキラキラした笑顔を惜しみなく見せてくれる。



やっぱり素敵……村田くん。



「雰囲気違うから最初わかんなかったよ」


「へ……変かな?」


半ば強制的なイメチェンだからちょっと不安もある……。



「ううん、すっごく可愛いよ」


「ホントっ!」


キャーーッ!!


どうしよっ!!


村田くんが可愛いって……。


嬉しすぎてとろけ死にそう……。


多分、わたしの顔、ゆるゆるに緩みきってる。



「さすが理緒の選んだ女の子だね」


「……」



今の一言でわたしの気分は天国から地獄の果てまで転がり落ちた……。



違うの村田くん……。



わたしが好きなのはアナタなんだから~!!
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