PLAYTHING!!
真冬の屋上に人気なんかあるはずもなく、


悪魔を前にコンクリートの床に座り込むわたしは心身ともに寒い……。


わたしがおずおずと差し出した弁当箱を開くなり、


「なんだこの茶色い弁当はっ!?」


眉毛を釣り上げた悪魔がわたしを睨んできた……。


なんでお弁当作ってきて文句言われるのよ……。


「だって、お母さんが若い男の子ならお肉とか揚げ物が喜ぶって言うから……」


つーか、聞いてないし……。


いただきます


とかも言わないでパクパク食べ始めてる。


「濃い。もっと薄味で。あと、揚げ物は時間が経ってもあんま味変わんない物にしろ。衣がベチャベチャで気持ち悪い」

勝手に食べ始めたかと思えば……、


次から次からよくこんなに文句が出てくるよねぇ~全く……。


「……姑」



わたしが思わず、ぼそりと呟いた言葉もしっかり聞こえていたらしい……。



「飯一つまともに作れないくせに刃向かうのか?」



言い知れぬ威圧感……。


蛇に睨まれた蛙状態のわたしは、黙って首を左右に振った。


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