PLAYTHING!!
わたしよりずっと高い身長も、


切れ長で鋭い目も、


大きな口も、



今のわたしには恐怖の対象でしかない!



「下、見てみろ」

「……あっ」


彼に言われて自分の足元に視線を下ろす。



わたしの足の裏でグチャグチャになった紙が一枚……。



「大事な……紙だったりする?」


恐る恐る尋ねるわたしに、彼は舌打ちしながらそれを拾い上げる。


「……使えねぇし。ちゃんと前見ろよイノシシ娘」


「なっ!!」


なんですってぇ~!?


って言い返そうとしたわたしに間髪入れず……、


「しかも汚ぇし……」


こう言って彼が自分の制服のブレザーの胸元を指差して見せる。



彼の紺のブレザーに鮮やかな肌色、ピンク、ラメラメ……。



つまりは……、


「顔面魚拓」


ぶつかった時にわたしのメイクが彼の制服にバッチリ付いちゃったんだ……。


「す……すみませーん」



「……ついでに、これが思いっ切り顔に当たった」



そう言って彼が出したのは、ピンク色の封筒。




これってまさか……。





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