PLAYTHING!!
家庭教師彼氏
「俺の彼女が馬鹿でいいと思ってんのか?」



「……いえ」



もの凄ーい冷徹な無表情がこう言ってわたしを見下ろしてる……。




きっかけは、毎週行われてる数学の小テスト。



採点済みの答案を、よりにもよってこの人の前に落っことしてしまったのがいけなかった……。



拾い上げるなり……、



この一言。




……まぁ。




100点満点中20点ってのはさすがにヒドいけど……。




恐怖で悪魔……、改め理緒くんの顔が見れないわたしを右手に、



20点の答案を左手に、グイグイと進んでいく理緒くん。




無言の威圧感がヒシヒシと繋がれた右手から伝わってくる……。





一歩前を歩く理緒くんの背中を見つめながら、




わたしは小さくため息をついた。

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