PLAYTHING!!
例の如く、



今日も理緒くんの部屋でふたりっきりの勉強会。



メガネの奥で光る眼光が怖くて、



ひたすらノートとにらめっこ……。



目の前で間違ったりしたら容赦なく檄が飛ぶ……。




こうして、



甘さの欠片も無いふたりきりの放課後を過ごしていたわたしたち。




勉強が一段落ついたところで、



理緒くんが何故か壁際にあるテレビをつけはじめた。



「面白いDVD借りたから休憩な」



そう言ってカバンから一本のDVDを取り出した理緒くん。



借りたってことは……友達とかだよね。



男の子の友達から借りたDVD……。



まさか、




乙女のピンチ再びッ!?




教室での話題を不意に思い出した。



ホントに理緒くんが経験者だったら……、わたし~~!!



「……なんで身構えてんだ?」


「えっ!? いやぁ、別に~」



こう言って、思いっ切り理緒くんから目を逸らす。



「残念だけど、普通の映画だから」


「残念……?」



わたしの隣に座った理緒くんが、含み笑いを浮かべてる。




「期待してたんだろ? エロいの」
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