PLAYTHING!!
「それっ!!」


慌てて取り返そうと手を伸ばしたわたしをサラッと交わし、

「あっ!!」


ご丁寧にも中身の便箋まで確認してくれてる……。



それを愛しの村田くんより先に読んだ彼は軽く笑い、


「ふーんっ……おまえ、圭吾のこと好きなんだ」



ややバカにしたような目でわたしを見下ろした。



「圭吾って……もしかして村田くんと仲良いの?」

「まあ……。幼なじみだし」


彼の解答にわたしは呆然とした……。



なんでよりにもよってこんな……、



悪魔男と爽やかな村田くんがっ!?



声も出ないくらい驚いたわたしは彼を見上げる。


悪魔は憎たらしくほくそ笑んでいた……。



「あっ。理緒~!(りお)」


そんなわたしたちの元に駆け寄ってくる人影が一つ。


「理緒~帰ろ……あれ?」


爽やかな笑顔を惜しみなくこちらに向けながら駆け寄ってきたのは……、

「圭吾」

「村田くんっ!」


そう! 村田くんだ!!


村田くんは思いがけない組み合わせのわたしたちに首を傾げて悪魔の方を見ている。


「確か……代田さんだよね?」


わたしの名前知ってくれてたんだ~!!



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