PLAYTHING!!
「伊崎くんってば、俺が行くからってアンタのこと追いかけてったんだから~!」



あの後、妹さんの元に戻った理緒くんと別れて、香乃子と美那ちんと合流。



ファーストフードで休憩することになったのはいいけど……、


「んで、そのピン貰ったの?」


「やーんっ!! 伊崎くんってば可愛い~!!」



さっきから美那ちんが異様にテンションが高い……。



「大切にされてるね。伊崎に」



こう言って微笑む香乃子に思わず赤面してしまう。



「そうだよ! じゃないと、普通部屋でふたりっきりになったら即ヤられちゃってるよ~」


「そんな人ばっかりじゃないと思うけど……」


「美那の場合でしょ。ソレ」


「愛があれば良いのっ! 合意の上なんだから」



否定しないんだ……美那ちん。



でも、



普通のカップルってそうなんだよね……。


手繋いで歩いたり、


キスしたり、



抱き合ったり……。



愛し合ってるなら当たり前。




じゃあ……、



わたしたちって何なんだろ……。



体目当てでもないし。


かと言ってお互い好きなわけでもない。
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