PLAYTHING!!
もしかしてわたし……、香乃子の予言通りになってる!?



違う違う……。



きっと、小テストで良い点採っちゃって舞い上がってるんだっ!!




なんて自分に言い聞かせながらも、




繋いだ手が離せない自分がもどかしかった……。







小テストが一段落したってことで、今日は真っ直ぐ家に帰ることになった。



「送る」



って言う理緒くんの申し出に甘えて、家の前まで送ってもらった。




「ありがとう。送ってくれて」



いつもより口数の少ない理緒くんを不思議に感じながらも、わたしは右手の先にいる理緒くんを見上げた。



手を離そうと力を抜くけど、理緒くんは離してくれない。



「理緒くん……? ゎっ!」



理緒くんは、わたしの手を離すどころか、ますます力を入れて、わたしをそちらへ引き寄せた。



ドキドキ、なんてもんじゃないっ!!



破裂でもしてしまいそうな心臓……。



頬が燃えるように熱い。



「……ガキ」



ポツリと呟かれた言葉と同時に、



鼻先に触れるだけのキス。



「なっ!! ガキガキって言うんなら相手にしなきゃいいでしょ!」
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