PLAYTHING!!
理緒くんの唇の感触の残る鼻先を両手で押さえながら、わたしは恥ずかしさを隠すように声を荒げた。



そんなわたしを、理緒くんは相変わらずの無表情で見下ろしたまま。



そして、



「そぉだな。お子様の相手も飽きた。辞めるわ」


「えっ」



思わず呆然と見上げるわたしに、淡々と告げる理緒くん。



「別れよ。……これでお互い晴れて自由の身、だ」



追い討ちをかけるように、わたしを突き放す言葉が浴びせられた。



何も言えずに立ち尽くしてるわたしをそのままに、



理緒くんは去っていく。




今までで一番温かくて幸せな時間は、


一瞬にして消えてしまった……。




遠ざかっていくその背中を、



真っ白の頭で見つめ続けることしか、わたしには出来なかった。




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