PLAYTHING!!
秘められた想い
「朱ちゃん」
「村田くん……」
放課後。
急に居なくなった香乃子を、
「朱羽を励ます会するって言ったのにぃ~!!」
美那ちんが叫びながら探しに行ってしまった。
教室にポツンと取り残されたわたしに声をかけてきたのは、
優しい笑顔を浮かべた村田くんだった。
「理緒と別れたってホント?」
心配そうにわたしを見つめる村田くんからの質問に、わたしは黙って頷いた。
「わたしのこと……飽きたって……」
理緒くんに言われた言葉が鮮明に蘇る。
そしたら、泣きたくなんかないのに、涙は溢れ出していく……。
「朱ちゃん……」
頭を撫でてくれる村田くんの手は凄く優しい。
優しくて、
運動神経も良くて、
人気者で……。
みんなに分け隔てなく与えられる村田くんの笑顔。
それが好きだったはずなのに、
今は、わたしだけにくれる理緒くんの笑顔が一番好き……。
「村田くん……」
放課後。
急に居なくなった香乃子を、
「朱羽を励ます会するって言ったのにぃ~!!」
美那ちんが叫びながら探しに行ってしまった。
教室にポツンと取り残されたわたしに声をかけてきたのは、
優しい笑顔を浮かべた村田くんだった。
「理緒と別れたってホント?」
心配そうにわたしを見つめる村田くんからの質問に、わたしは黙って頷いた。
「わたしのこと……飽きたって……」
理緒くんに言われた言葉が鮮明に蘇る。
そしたら、泣きたくなんかないのに、涙は溢れ出していく……。
「朱ちゃん……」
頭を撫でてくれる村田くんの手は凄く優しい。
優しくて、
運動神経も良くて、
人気者で……。
みんなに分け隔てなく与えられる村田くんの笑顔。
それが好きだったはずなのに、
今は、わたしだけにくれる理緒くんの笑顔が一番好き……。