PLAYTHING!!
親友の助言……?
「香乃子~!!(かのこ)」


今、ぶつけようのない怒りが全身に溢れかえってる。



悪魔の元から逃げるように走ってきたわたしは、教室で待っていた親友の香乃子に思い切りすがりついた。


「ラブレター入れれた?」


そんなわたしを冷静に受け止めてくれる姉御肌な香乃子。


自分でもわかるくらいグニャグニャに歪んだ半泣き顔で、首を左右に振る。



「あと一歩だったのに……」


あの曲がり角さえ無事曲がれていたら……。


わたしはあんな悪魔に捕まることはなかったのにぃぃ……。


悔し涙がポロポロ降ってくる。


そんなわたしを怪訝そうに香乃子が見てる。


「……何かあったの?」


「悪魔……。悪魔が現れたの~!!」



泣き叫んだわたしに香乃子のデコピンが飛んできた。



弱り目にたたり目……。



痛いよ香乃子さん……。


額を押さえて悶絶するわたしの涙は勢いを増した。


「意味わかんない」


もの凄くムッツリした香乃子がわたしを見下ろしてる。



これ以上香乃子の機嫌を損なわないうちにちゃんと話そ……。


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