PLAYTHING!!
「佐藤さん。それ以上ダメだよ」



カーテンの脇を抜けて進んでいく村田くんについていくと、



ベッドの前で何故か握り拳を作って立っている香乃子と、



驚いた顔してわたしたちを見つめる理緒くんが居た。




「理緒」



驚いた理緒くんを無視して話を切り出す村田くん。



「朱ちゃんを俺好みの女の子にしてくれたみたいだけど……いらないよ」



普段の村田くんからは想像もつかないくらい引き締まった表情で、理緒くんにぶつけるように言い放った。



「はぁ? 何言って……」



それに動揺した理緒くんは険しい顔をして村田くんを見た後、わたしに目を向ける。



不意に合った視線。



赤くなった目を見られるのが急に恥ずかしくなって、思わず目を逸らした。



「大体。好きな女の子の幸せを他の男に託すってダメだろ」


「そうよ。責任持ってアンタが幸せにしなさい」




その間にも、村田くんに香乃子に一方的に責められてる理緒くんが…………不憫だ……。



「ちょっと……二人とも」



さすがに二対一で責めるのも……と思って止めに入ろうとしたものの、


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