moon~満ちる日舞う少女~【中】
〜美月side〜
勝、修也?!
修「遅いから迎えに……ってその人誰だ?」
南「えーっと…」
突然来るなんて…。なんて言おう…。
勝「美月ちゃんの知り合い?」
違うよって言えば解決する。…でも…奈津は…奈津だけは知り合いってのを否定できない。
こんな私をみて香月と南は焦っているのが分かる。
奈「香月」
香「?!」
香月は奈津に名前を呼ばれて一度驚き、深呼吸をした。
何をいうつもりなの?
香「この人は奈津君!中学は違うんだけど、向こうの小学校が同じで、1番仲良かったんだ!!美月とは違うクラスだったけど知ってるからさ。久しぶりーって感じで話してたとこ」
勝「へぇ!じゃあ今は久しぶりの再開ってわけだね!」
香「おう!な、美月」
美「うん」
真実を曲げて語った香月の言葉は、あまりにも迷いなく言ったものだった。
勝「俺は如月勝!勝って呼んでいいよ!」
修「俺は湊田修也だ。よろしくな!」
奈「…月龍?」
勝「おお!よく知ってんな!!ってまぁ普通知っててもおかしくはないか。俺は幹部」
修「俺が総長だ!…でもまぁ…変なことしたりしねぇから怖がんねぇでくれたらありがてぇけど…」