moon~満ちる日舞う少女~【中】






香「いや、ダメって言われると思ってたし、まだ着替えてねぇだけ」



美「じゃあ香月も早く着替えなよ〜」












ーガチャー



まだ香月は終わっていないのか、部屋からでてきていない。なので、私はとりあえずリビングに向かった。



母「あら?…どこかでかけるの?」



美「うん、香月と遊園地!」



母「いいじゃないっ」



美「まあ香月が行きたいらしいからね」



母「ふふふ、その割には結構気合入れて準備したのね」



お母さんは私の格好を見て笑った。



母「香月は?」


美「まだ準備中」


母「じゃあその間、お母さんが美月の髪やってあげる」


やってあげるって、やりたいんじゃん…。まぁいいけど。……離婚してからお母さんに髪なんていじってもらってないし。



母「…そういえば桂で行くの?」


美「うん!」


お母さんは族のこととか結構知ってて、私が舞月で存在を隠してることも知ってる。

まぁ昔、いろいろあったらしい。



母「できたわ!」



美「ありがとっ!」



ーダダダダダー



香「姉ちゃん準備できた!!って…」



美「何?」



香「姉ちゃんじゃねぇみてぇ」



どういうこと?



母「ふふっ。…いつも手抜きの美月がおめかししてるんだから、綺麗だって言いたいんじゃないかしら?」



美「あははっ!まじで?!っ」



香「(…姉ちゃんって容姿は完璧だからなぁ…)」



美「でも、香月もにあってんじゃん!かっこいいー!」



香「ーっ!!(恥」



まぁ、香月は中学の時もモテてたし、私ににて容姿は良いからねっ!(←自分で言うかっ)


多分高校でも、もててんじゃない?ほかの高校とかにでも。



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