moon~満ちる日舞う少女~【中】
勝「なんで?!修也は前フルムーンに感謝するって言ってたのに?」
美「感謝?」
修「前、倉庫に行った時に話しただろ?…俺を救ってくれた、仲間をつくるきっかけをくれた人。それがフルムーン。」
美「へぇ。それなのに舞月を選ぶんだ」
修「フルムーンは大切な人だ。感謝してもしきれない。…けど、俺はフルムーンみたいにはなれない。…俺はこの仲間をもったときから舞月を目指すって決めたんだ。」
美「どうして?」
修「強くてかっこよくて…」
自分で聞いておきながら、やめとけば良かったと思った。
この話題、私にはちょっときついかな。
修也が言うことに予想がついたから。だから聞いたことを後悔した。
修「芯がまっすぐしてて…」
そんなこと言わないでほしい。
修「トップに立つ器があって」
違う。私は…
修「仲間を見捨てない」
そんな人間じゃないんだよ。
修「仲間思いの憧れの総長だからな!」
あぁ…なんて………汚い…
汚い私。