moon~満ちる日舞う少女~【中】
ーガラガラー
修「おっ美月」
美「あれ?みんなは?」
修「倉庫行かせた。」
美「そうなんだ。修也は?」
修「美月待ってた」
夕日で照らされた修也の赤い髪が輝いていて少しドキッとした。
修「これから暇か?」
美「え?あ、うん。別になんもないけど…?」
修「よし!じゃあでかけようぜ!」
美「え?!」
修也はにひひっと笑うと私の腕を掴んで走り出した。いつもなら断る私だけど、待ってた修也に申し訳ないとおもい少しだけ付き合うことにした。
美「え?!バッティングセンター?!」
修「おう!俺結構好きなんだよなぁ!」
女の子を連れて遊ぶなら普通はバッティングセンターなんてこないでしょ、なんて思ったら自然と笑えてきて私も1発打つことにした。
実際、私もバッティングセンターはきらいじゃない。むしろスッキリするし好きだ。
ーカキーンっー
修「え?!すげぇ」
美「えへへ」
修「そーいやぁ美月運動神経いいもんな!よーし、俺も負けねぇ!!」
ーカキーンっー
美「おぉ!修也もなかなかやるねぇ」
修「とーぜんっ!」