moon~満ちる日舞う少女~【中】
南「…俺は、舞月はかっこいいっていう気持ちわかるわ。」
そういうと美月はビクッと肩を揺らした。
南「…舞月が、夜舞のことどう思ってたって、裏切ったって、そこが俺の居場所で、舞月の居場所。……まわりはわかっとるんよ。舞月が…仲間思い出夜舞を大切にしてるってこと。舞月……美月は気づいとらんだけ。ちゃうな…」
南「…もうとっくに気づいとる。なのに違うと隠していた…。だから、修也に言われてしまって、本当は嬉しかったんやない?」
美「な、んで……」
南「なんで?それってなんで修也に言われたかわかるかってこと?それとも…」
美「どっちも」
南「…修也のあの目は綺麗だから、1番きついのはあの目で見られた時って思うてな」
美「そう…」
南「…美月は総長やけど、大切な仲間。家族や!」
美「…うん。…ありがとう。南」
よかった。…戻った……
美「…ほんとにありがとう。……次の授業宮野でしょ?行って」
南「……わかった。何かあれば電話でもメールでも、吹っ飛んでくるから!」