moon~満ちる日舞う少女~【中】












美「はー、疲れたぁ」



もう夕日がしずみ、暗くなってきた。



修「…最後にさ、観覧車乗ろうぜ」



美「そうだね」



「お次のカップルさん、どうぞ〜」




修「か、カップルって…//」



美「修也顔赤っ!!」



そんな修也が面白くて否定する間もなく私は大爆笑。





修「美月さぁ、笑いすぎ」



美「あははっ!!だって…っ…。修也の顔が…ふふっ。…小学生男子かって……ククッ」



修「つーか!!美月も少しは恥ずかしがれ!!」



美「へ?(笑」



修「〜っ!!!なんでもねぇ!!!」



なんだか今日は修也のいろんな面を見た。…ふふっ。なんだかんだで、負けず嫌いだし…総長なのに子供っぽいところあるよな。



美「…ライトアップされてるね」



修「だな」



美「…」



修「美月は高いとこも平気なのか?」



美「うん。…ぶふっ」



修也は高いとこ苦手らしい。…ふふっ。



修「笑ってんなよ」



美「だって…(笑」



修「あーあ、今日美月の弱点見つけようと思ったのによ。逆に俺が弱点ばっかり見せた気がする」


うん。私もそう思う。



美「ねぇ、下見てよ」



修「?…っ!!!!」



実はこの観覧車、中からは透明に見えるらしい。修也は気づかなかったんだね。



修「…美月…っわざわざ言わなくても!!」



美「ふふっ!どんな反応するかと思って…ぶふっ!!……手ぇ握っててあげようか?」



冗談で言ったのに修也は手を伸ばした。私は少し驚いて修也の顔を見る。



修「握っててくれるんだろ?(笑」



美「ーっ!!!」



そうだった。…いつもそばに居るから気にしてなかったけど、修也はほんと美男子…イケメンに分類させる奴だった!!…そんな奴に一番のキメ顔(無意識)させたら、普通の女の子なら鼻血もんだわ!!



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