moon~満ちる日舞う少女~【中】







美「はぁ…」



もう3時か…。コンビニでアイスでも買って帰るとするか。










ーガチャー



美「ただいまー」



香「姉ちゃんおかえりー!」



母「おかえりなさーい」



父「おーかーえーりぃぃぃ!!!」



抱きつきかけた父親を避け、素通り。



父「ひどい!!…でもそんな美月も可愛いぞ!」



美「…(引」



香「姉ちゃんっ!クラスどうだった?!!」



その頃は香月は喧嘩とは遠い存在で、無邪気に笑う少年だった。



美「まあまあ」



…あ、でも世羅と同じクラスだったな。



香「俺は奈津君と同じだよ!!」



美「まじ?よかったじゃん」



香「姉ちゃんも、喋り方を改めてちゃんと友達作りなよー!?」



確かに、この喋り方をやめろと…世羅には言われたなぁ。女の子なんだからと。

愛斗さんも祐さんも、「言葉使いってなおんないんだよなー」と言ってたのに「けど美月はのちのち困ると思うよ」と、私に"女"であることを強調する。



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