moon~満ちる日舞う少女~【中】
夕飯を食べ終わったあと、私が部屋に戻ろうとするのを邪魔する輩がいた。
父「ねーねー、美月〜」
陽「みーつきちゃーん」
…酒くせぇ。…二人して酒飲んで酔っ払ってんのか。
父「ほらほら〜」
父は私の足に絡みつくので、イラッとしたが、陽一は香月にお酒を押し付けていた。
陽「ほれほれ〜香月ものめぇー」
香「俺中学生!」
陽「だぁいじょーぶ」
美「香月、無視して部屋戻ってろ」
香「う、うん。…って姉ちゃん足に父さんが」
私はうざったらしい男共を殴りたかったが、相手は酔っ払っているのでさすがに気が引けた。…どうしようかと悩んでいたら
ーバシャー
ーポタポター
美「お、お母さん…」
お母さんが2人に水をぶっかけた。
母「あらやだぁ。変な虫がいると思ったら2人にかかっちゃたわぁ!…意識なあるならタオルでも持ってきて、床を拭いてくれると助かるんだけど…」
お母さんがそう言うとお父さんはすくっとたちあがる。
父「ただいま持ってまいります」
そんな中、こっそり逃げようとしている奴を足ドンして
美「ん?(ニコリ」
陽「あは、あははは…(汗」
どうやら酔いは覚めているようだ。…お母さんはなんだかんだで最強だなと思ったのは私だけじゃなかっただろう。