moon~満ちる日舞う少女~【中】
勝「…誰かからもらったもの?」
美「え?」
勝「すごく愛おしそうに言うから…」
美「あ、うん…」
総「ほらそこー、良いから座って肉焼けっ!」
空気の読まない宮野の声にハッとして、私は宮野と香月の間に座る。正面には勝が座り、宮野の前には修也がすわる。
1クラスって人数いるから数人に分けてテーブルに座っているため、このテーブルは私を含め5人。
総「お前のそんな格好初めて見たぞ」
周りがガヤガヤしてるし、修也達はなんか言い争ってる(?)から私たちの会話はあまり聞こえないであろう。
美「一応、清楚っぽくね」
総「似合いすぎてて、前の美月とは別人格なんじゃねぇかって思うわっ」
宮野の口から「似合ってる」なんて聞くと明日は雨が降りそう…。
総「今失礼なこと考えたろ」
美「まさか」
総「…」
美「…」