moon~満ちる日舞う少女~【中】
美「ふぅ」
私は鏡に映った自分の姿をみた。…これが舞月だなんて誰も思わないだろう。
それどころか、喧嘩ができるようにさえ見えるわけがない。
美「だけど…それも今日で終わり…か」
姫を辞める日。最後にみんなで笑っていられる日。
今日は金曜日。だから来週学校に行ったら私は裏切り者となる。
別になんとも思わない。…私は舞月で、相手は月龍。わかりあえるはずがない。いずれ敵となる人。私が私のままでいられるために。舞月であるために。…
修「おせーぞ美月っ」
美「えー女の子に向かって遅いはないよ!つーか修也どんだけ食べてんの!?」
香「美月も食わねぇとなくなるぞ!」
そうだった!!宮野のおごりで食べられるなんてそうないからな。
私はお肉をたくさん口に詰め込んた。