moon~満ちる日舞う少女~【中】
「あぁぁ!!!私のブレスレット!!」
美「お湯の底に落ちてました」
「ありがとうございます!…」
女の人はギュッとブレスレットを抱きしめる。相当大切なものなんだろう。
美「よかったです。…じゃあ…」
「あ!!お礼をさせてください!」
美「え?!あ、大丈夫ですよ」
「ダメです!ぜひっ」
私はたまたま見つけて、たまたま持ち主に会っただけだからお礼されることなんてなぁ。
美「あ、じゃあこの辺で家族で楽しめるスポット見たいのってありますか?…私この辺住みじゃないので…」
「そうですねぇ……あっ!スポットって言うほどのものではないんですけど、車で10分くらい行ったところに神社があるんです!」