moon~満ちる日舞う少女~【中】
決意
美「じゃあまたね!みんな」
私は香月のバイクの後ろに乗ってみんなに手を振る。
修「また明日なっ」
そうね。…また明日
ーブオオオオンー
香「あんなこと、思ってないだろ?」
美「…わかってて、それでも私を受け入れるの?」
香「…よくわかんねぇんだよ。…月龍は大切な場所でみんなも大切な仲間だ。……だけど姉ちゃんも大切なんだよ。…姉ちゃんがたとえ、月龍を利用しようとしてても…俺は、どうしていいかわかんねぇ」
美「香月は優しいから。……私もね、香月のこと大切だよ。でも夜舞も大切って…私が思っているよりも大切だって気づいたの。」
私も選べないかもしれない。…香月か、夜舞かなんて……だから、私は決めたんだ。
美「香月は、月龍を大切にしなよ」
香「…?…あぁ…?」
1週間後の、月龍との関係を壊すこと以外にもう一つの決意。…
美「最低なお姉ちゃんでごめんね…」
香「なんかいったか?」
美「ううん。風の音じゃない?」