moon~満ちる日舞う少女~【中】
ーパンッッッ!!ー
ーハッ!ー
美「…え?」
修「美月速ぇな!!」
勝「すごいよ!!」
美「あ、ありがと…」
香「……美月、大丈夫か?」
修・勝「???」
制限できてなかった。……私が私を。
美「ふぅ……。うん。大丈夫!あれくらいでバテたりしないよぉ〜!」
修「ああそういうことな!…まあ一応テントで休んどけよ?」
美「うん」
瀬「美月ちゃん、大丈夫?」
修也はトイレに、勝は審判に、香月は寝ている。…今を狙ってきたのか。
美「大丈夫だよ!」
瀬「そっか!…」
美「ねぇ瀬尾君、ききたいことあるんだけどいいかな?」
瀬「いいよー」
私は瀬尾の耳元に近づき囁くように言った。
美「あなたは何者?」
瀬「…知りたい?」
美「うん」
瀬「スパイ」
美「……は?……どこの?」
瀬「…月龍」
美「……はぁ。……私のこと、知ってるんだね」
瀬「もちろん!…んでも〜スパイってのは信じてないね?」
美「じゃあ真実なの?」
瀬「ぶはっ!!…さすが!!……舞月さんだ」
美「まあね?…んで、本当はなんなの?」
瀬「俺は、夜舞に入りたくって」
美「…それでこんな回りくどいことを?」