moon~満ちる日舞う少女~【中】
瀬「いーや。本当は間接的にと思ったんだけど〜舞月に認められれば入れるって言われたからさ」
美「……誰に?」
瀬「…総さん」
美「ッチ。宮野経由かよ」
瀬「はいっ」
美「んで、舞月が私だってどうして知ってんの?」
瀬「聞きました!」
美「いきなり敬語かよ…」
瀬「そりゃぁ、うちの総長ですし!」
まだ入れてねぇよ…
美「で、誰に聞いた?」
瀬「えーっと、名前は知りません!」
美「は?!」
瀬「えっと、茶髪で、背は高くて…」
わかんないなぁ。…どうして私が舞月だって?それを知ってるのは数少ないはず。
瀬「あ!!なんかかっこよかったんです!!…"舞月についていくなら舞月を支えられる存在になれよ"って!」
美「…ははっ…」
わかっちゃった。…それが誰なのか…
美「ねぇ、その人、バスケットボール持ってなかった?」
瀬「あ、持ってました!」
やっぱりね……。…私の知らないところで勝手に私の味方を作ろうとして…馬鹿みたい…。あいつらしい…
美「…いいよ。…夜舞に入れても」