moon~満ちる日舞う少女~【中】









〜香月side〜




香「すっげぇ、久しぶり!!3年ぶり?!あ、でも奈津君昔髪黒かったけ?」




奈「いや、今日美月んとこの学校体育祭って聞いて、美月に黒にして変装しねぇとダメって言われてたからな。当時は髪…青だったな。…まぁ今もだけど」




そうだ。青だった!


…奈津君…すごくかっこよくなってる。いや、昔からかっこよかったし、俺や姉ちゃんの面倒を見てくれてたし、すごいいい人。




奈「香月かっよくなったなぁ」



香「それは奈津君だよ!!」



奈「ところで香月は美月のこと、ここでは内緒にしてるのか?」



美「あーそれは私が言った。いろいろまずいじゃん?」




奈「そっか。…」




奈津君の姉ちゃんを見る目は優しい。奈津君はいつでも姉ちゃんの味方をしてくれてて、俺にとってはお兄ちゃん的な感じだった。同い年だってのに。



姉ちゃんと奈津君が並ぶと不思議と安心するし、すごく懐かしくて思わず笑ってしまう。…



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