気になる彼は同居人!?
「何よ…何よもぉっー!」
悔しいから1番にお風呂に入ったのに、結局湯船の中でも考えるのは陸君の事で、イライラした私は水面をバチャンッと弾いた。
同居って憧れるよねーっなんて前に唯と話してた事があるけど、それは好きな人との同居であって、決してこんな、ただのクラスメートでドS男と同居する事に憧れた訳じゃない…。
「神様は意地悪だ…」
長袖にショーパンのスウェットに着替えて、頭をタオルで拭きながらアイスを選ぶ。
イライラした時はやっぱり甘いものでしょ!
「お前、神様とか信じちゃってんの?」
「わっ…」
急に後ろから声がして、ビクッと体が上がる。振り返ると、キッチンとリビングを仕切るカウンターに頬杖をついて、不機嫌そうな顔の陸君。