気になる彼は同居人!?
右隣の陸君の席にはもう荷物もないし、HRが終わると速攻で帰っているからもう家に着いてるのかも。
夕日に伸びた自分の影を見ながら歩いて、家に着くとやっぱり陸君は帰っていた。
「ただいまー…」
返事が返ってこないのは分かってるけど、なんとなく毎回言う。一緒に住んでるんだし、それくらいは普通にしたい。
リビングに行くと電気がついているのに人の気配がない。
「り、陸君…?」
自分の家なのにと思いながら慎重に足を進めると、テレビの前のソファーから投げ出された足が見えた。