記憶が無くなっても君が好き

初恋

始業式が終わって暫く経った。

衣替えの時期もすぎてそろそろ夏本番。

私は暑さで勉強に集中できずにいた。

「暑い…。すごく暑い!なんで!」

結生と一緒に放課後の教室で次のテストに向けて本格的に勉強をしていたけど

そろそろ我慢の限界だった。

暑すぎて集中できないし

テスト期間だから部活が無いせいで楽器に触れられなくてイライラする。

こういうときこそサッカー観戦したい。

「暑いのは仕方ないよ」

スラスラと問題を解いていく結生。

結生は頭はそこまで良くない。

けど、とても真面目な子だから一度集中すると集中力が切れるまでやる。

私も結生みたいな集中力が欲しい
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